臥牛山2月22日・ピロリ菌検査
「ピロリ菌」が知られるようになってきた。学名は「ヘリコバクター・ピロリ」といい、胃の中に生息する細菌の一つ。慢性胃炎や胃潰瘍など胃がんを誘引する菌というから無視できない▼日本人の約3500万人が感染、50歳以上では約50%と高くなるという。しかも放っておくと胃がんへと結び付き、実際に胃がん患者の90%が「ピロリ菌」を保有しているとの説もある。漠然とした知識はあったが、まさか自分も抱えていたとは…▼別の診断で訪れた病院で検査をしてもらったところ、二人に一人の方に入っていた。現在、薬による除菌期間中だが、分かったのも検査を受けたおかげ。この「ピロリ菌」は大人もさることながら、青少年も埒(らち)外でない▼潜在的に病原を抱えている可能性は誰にもあるから。若い時期に検査をして除菌できれば、胃がんのリスクを軽減できる。その観点から近年、中学生(主に3年生)を対象に検査費用の補助制度を設ける自治体が出始めている▼病気を回避する道は、一に日ごろの食管理、二に受診などと言われるが、検診で問題がなければ、それに勝る安心はない。中学生に対する自治体の取り組みも受診への誘導策。同時に親の認識も求めている。(A)