臥牛山10月9日・シャリ残す…
札幌の地下鉄にある広告で「ごはんは祝福」に感心した。朝はパン、夜はビールとおかずのみが年に約330日。昼は外食で牛丼、カレーはあっても、白いごはんを食べる機会が少ない食生活を反省した▼米所・富山出身の高橋知事も道産米CMに出演し、道内消費を訴えた。道産米を使用していることを掲示し、北海道のご飯のおいしさをPRする飲食店も増えている。コメとご飯の基礎知識を解説しながら▼最近、全国の回転すし店で、シャリを残す客の行為がテレビやネットで話題になっている。安価で種類豊富なねたを食べ、シャリと皿がテーブルに積まれるという。「シャリを残すのはマナー違反」「糖質制限だからシャリは食べない」と議論が沸騰▼高橋知事と同郷のコラム子は、しゃもじにご飯が一粒も残らないように親から厳しく言われた。コメから受ける恵みの大切さは学校給食でも説かれた。回転すしのシャリ騒動は「スーパーで刺し身の盛り合わせを買えば」と感じる▼以前、高速道路のサービスエリアにある食堂の下げ膳で、つゆの中に卵が浮いている器が2つ並んでいたが、いたずらとしか思えない。まねしないように。東京五輪・パラリンピックの新標語は「もったいない」。(R)