道内と青森県内の酒造所をめぐるスタンプラリー帳「青函パ酒(しゅ)ポート」の発売を記念した「青森・南北海道地酒フェア」が17日、函館市梁川町のテーオーデパート催事場で開かれた。主に道南の酒造所や、青森県内各地から集めた日本酒やワイン、地ビールが並び、来店者を楽しませた。
「パ酒ポート」は、大手旅行会社のJTB北海道の企画で、北海道新幹線開業を記念し、北海道銀行(札幌)とみちのく銀行(青森)の協力を得て、初めて青森側に拡大。酒造所は道内は主に後志以南の10カ所、青森は17カ所が参加。酒造所ごとに特典があるほか、スタンプを集めた個数で抽選に参加できる。
冊子は16日から大手書店やイエローグローブ各店などで販売を開始(1部500円)。同日には青森市内で酒場ライターの吉田類さんを招いたトークショーが開かれ、約200人が来場。テーオーデパートでのフェアには日本酒だけではなく、シードル(リンゴ酒)、ビール、ワイン、ウイスキーなどが並び、多くの人が足を止めて冊子や地酒を買い求めていた。
JTB北海道の札幌法人事業部営業5課の森美恵子さんは「お酒をきっかけにして青森と道内の観光を楽しんでほしい」と話す。青森県酒造組合としてPRに参加した、八戸市の老舗蔵元八戸酒類の橋本八右衛門社長は「これまで北海道側でPRする機会はあまり多くはなかった。青森には味のある飲みやすいお酒が多いので楽しんでほしい」と話していた。(今井正一)