【北斗】2030年度末に予定される北海道新幹線の札幌延伸に向け、不動産業の相馬(函館市)がJR新函館北斗駅前にホテル建設を計画していることが2月28日、明らかになった。建設予定地を3月中にも取得する見通し。着工、開業時期は未定。
同日開かれた北斗市議会第1回定例会の市政執行方針で池田達雄市長が言及、伊藤洋平氏(新政会)の一般質問にも答え、期待感を示した。
関係者によると、相馬のホテル業への進出は、インバウンド需要の伸びなどを見据えたもので、交通拠点としての同駅前の潜在能力を評価した。運営はパートナー企業が担うことを想定し、複数の企業と交渉を進めているという。建設用地は計4050平方メートル。大半は民有地で地権者と取得することで合意済みといい、隣接する市有地も市と交渉を進めている。
客室数など事業計画は今後詰めるが、「道南・函館の価値を発信する、ハイクラスなホテル」を目指し、内装は地元木材をふんだんに使用。低層階には飲食店や商業施設なども誘致し、温泉の掘削も検討する。
同駅前のホテルは、すでに営業している「ホテルラジェントプラザ函館北斗」と「東横イン新函館北斗南口」2棟と、計画中の「セルツェ新函館北斗駅前」(仮称)がある。(神部 造)