緊急事態宣言が出た時、真面目な私たちは罰則がなくても要請に従ってきた。それが功を奏したか、解除される地域が増えている。だがウイルスは絶滅できるものではないので、様子をみながら対応していくしかない。
それにしても世の中にはいろいろな人がいる。この度ほどそれを痛感したことはない。看板を無視して潮干狩りやサーフィンをする人がいた。開いているパチンコ屋さんには遠方から人が集まり行列ができた。他方、注意を守りながら細々と営業している店は心無い通報や張り紙で嫌がらせを受けているという。正義とは何か、モラルとは何か、優しさとは何か、たくさんの問いに明確な答えが出せないまま、季節は夏に向かっている。
家庭での調理が増え、献立作りに頭を悩ませている人は多いと思う。我が家も大人4人の食事作りが一日に3度。仕事をしながらだと楽ではない。そんな中、ポテトサラダは強い味方だ。ジャガイモとマヨネーズさえあればなんとでもなる。写真のサラダは残っていた一切れの鮭と薄切りの新玉ねぎ、みじん切りのパセリを混ぜた。ハム、ゆで卵、みかんの缶詰、ツナ、きゅうりなど、家庭によってこだわりの具があるようだ。最悪、具はなくてもよい。バターやしょう油、マスタード、カレー粉などで味はいかようにも調整できる。
砂糖を多めに入れるという家もある。我が家はバターと酢を多めに入れる。丸めて揚げればコロッケである。せめて楽しく、もう少し。あと少し。(生活デザイナー)