函館市競輪事業部は、21日で開催が終了した今年度の市営函館競輪の売り上げ実績をまとめた。売上高は前年度比27%減の119億6168万円で、新型コロナウイルスの感染拡大で6開催が中止になったことが影響した。
今年度は59日間の開催を予定していたが、新型コロナで19日間が中止。売り上げの目玉となるGIIIナイターは1開催(4日間)が取りやめとなり、全体の売上高は予算の168億円に対し29%下回った。
唯一のGIIIナイター「函館ミリオンナイトカップ」(8月7~10日)の売上高は30億8304万円。電話とインターネット投票が好調で、見込みを2・8%上回った。FIナイターは前年度比26%減の48億8380万円、FIIナイターは前年度並みの23億4002万円。
昨年度導入したミッドナイトは好調を維持。6日間の売り上げは16億5482万円。日数は予定から半減したが、12日間で見込んでいた予算の15億6786万円を6%上回った。1日当たりの売上高は2億7580万円で、前年度の1・9倍となった。
本場とサテライトの入場者は2万5831人。売り上げは本場、サテライトが同53%減の9756万円、電話投票が同30%減の32億1647万円、重賞式・臨時場外が同26%減の86億4764万円だった。
同部は「19日間の開催中止で予算ベースで69億円程度の減収を考えていたが、ナイター、ミッドナイト共に好調で、減少幅は48億円にとどまった」と分析。来年度は6年ぶりとなるGIIナイターの開催を予定し「レベルの高いレースを楽しんでほしい」としている。(山田大輔)