市立函館保健所は10日、道警函館方面本部に勤務する30代男性巡査長と市内居住の80代無職女性の2人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。いずれも感染経路は不明。市内での感染確認は4日連続、累計で95人となった。
道警によると、男性は市内在住で同本部地域課自動車警ら係に所属。5日にせきや発熱などの症状があり、7日に市内医療機関でPCR検査し陰性を確認した。その後も発熱が続き、9日に再検査したところ陽性が判明。10日から道南の指定医療機関に入院している。
道警は8日、巡査長が出入りした庁舎内やパトカーなどを消毒したほか、巡査長が従事していた事件捜査、交通指導取り締まりなどで接触した同本部地域課員2人、捜査課員3人、函館西署員9人を9日から自宅待機としている。いずれも所属内の運用で対応し、業務への支障はないという。市民との接触については調査中。
また、80代女性は4日に発熱があり、市内医療機関を受診して経過観察していたが解熱せず、8日に再受診。9日に市衛生試験所の検査で陽性が判明し、道南の指定医療機関に入院した。
症状はともに中等症で会話可能。海外渡航歴や感染流行地への旅行歴はなく、濃厚接触者については調査中。