NPO法人市民創作「函館野外劇」の会(中村由紀夫理事長)は、第33回公演「星の城、明日に輝け」のメインキャストオーディションを3月8日午後2時から、五稜郭櫻交流ハウス(五稜郭町29)で開く。新型コロナウイルス感染が広まる中、体調不良者向けの選考の追加開催などの対策を講じる。
今夏の公演は、7月10日から8月8日まで全8回で、五稜郭公園一の橋広場付近で開催。縄文時代の描写を追加するほか、初登場となるせりふのある女性役は現在台本を制作中で後日、発表する。
イベント中止が相次ぐ中で、選考会開催は2月25日の理事会で確認した。前日までに発熱があった場合は参加を控えてもらうほか、会場では演技のときを除いてマスクの着用を義務づける。
体調不良で参加できなかった場合は、追加選考を実施する。土谷雅宏事務局長は「3月末には練習に入らなくてはならず、時間的な制約がある。予防策を取った上で開催する」と話す。
オーディション対象役は、物語の進行役となるコロポックルの長老・子ども、弁士、高田屋嘉兵衛、ペリー提督、武田斐三郎、榎本武揚、土方歳三らせりふや演技がある13役。希望する配役の台本を読み、野外劇の会選定委員が審査する。
土方役で長年出演を続ける南部光昭さんは「野外劇は、いろいろな年代の人たちと一つの舞台を作り上げる他の団体ではできない体験、交流がある。若い人たちにも広めていきたい」と参加を呼び掛ける。
対象は小学4年生以上で、年齢、性別、職業、住所、国籍は問わない。3月下旬から週末を中心に実施する練習に参加でき、公演期間中も数回の出演が見込める人。3月6日午後5時までに申し込む。フラッグダンス、ソーラン踊り、殺陣チームの出演希望者も随時受け付ける。
問い合わせは、同会(0138・56・8601)へ。(今井正一)