函館市谷地頭町の函館八幡宮(川見順春宮司)で25日、新しい1年を清らかな社殿で迎えるため大すす払いが行われた。本殿では神職が境内に植えられているササで作った「忌竹(いみだけ)」を使い、はりや天井などにたまっていたほこりを払い落とすなどした。
函館八幡宮では、毎年この日に行う年末恒例の神事。初めに、拝殿で神職3人と、みこ1人が掃除を始める参拝をし、約200畳の広さの拝殿の作業に入った。長さ約5メートルの忌竹で高い場所の汚れを落としたほか、窓にかけられている「御簾(みす)」(すだれ)の掃除ははたきで行い、床や畳はほうきで掃き、きれいにした。
権禰宜の桑原隆次さん(40)は「令和2年が地域の皆さまにとって幸せの多い年であることを願い、奉仕しました」と話していた。この後は、しめ飾りなどの取り付けを行う。函館八幡宮では来年の正月三が日の初詣客を例年並みの7万人と見込んでいる。(山崎純一)