米の宇宙船アポロ11号の月面着陸から今年で50周年を迎えることを記念した開架展示が29日から、函館市中央図書館(五稜郭町26)で始まる。月の歴史やアポロ計画の裏側や宇宙ビジネスなどを紹介した“宇宙”にまつわる書籍約120冊が並ぶ。7月25日まで。
アポロ11号に乗り込んだニール・アームストロング船長らが1969年7月に人類初となる月面着陸に成功。同館では節目の年を紹介する意味と、2024年までに米航空宇宙局(NASA)が有人月面着陸計画を計画していることなどを受けて、開架展示を企画した。
今回は総合カウンターで業務にあたるスタッフが、おすすめの10冊程度を出し合い特設コーナーに陳列。普段は倉庫に眠っている貴重な書籍も並んでいる。月とへの挑戦の歴史をまとめたもの、月の科学的話題を網羅した「月の素顔」などもある。また、近年本格化してきた宇宙ビジネス書なども充実している。
同館の小川智広さん(36)は「月面着陸から50年が経過して宇宙は当時に比べれば格段に身近な存在になった。展示された本を通じて科学に興味を深めてもらえれば」と話した。
開館時間は午前9時半から午後8時まで。休館日は毎週水曜日。詳しくは同館(0138・35・5500)へ。(小杉貴洋)