18日に発生した大阪北部地震で女子児童が倒壊したブロック塀の下敷きとなり死亡した事故を受け、函館市は25日、市内約950施設を緊急点検した結果、旧イギリス領事館など9施設で塀の支えとなる「控え壁」が不十分だったと明らかにした。
調査は19~22日、市の管理する公共施設などの敷地内にあるブロック塀を対象に実施した。
市によると、控え壁が必要とされる高さ1・2メートル以上のブロック塀は12施設あったが、そのうち9施設では控え壁が不十分だったという。
市教委はこのうち、21日までに高盛、湯川、高丘の各小学校でブロック塀があったと発表し、張り紙をして塀に近づかないよう注意を促していた。
市は「必要に応じて注意喚起や撤去などの対応を行いたい」としている。(山田大輔)
控え壁が不十分と思われるブロック塀が見つかった施設は次の通り。
国際交流施設、旧イギリス領事館、元町観光駐車場、熱帯植物園、川原緑道、3丁目第一ポンプ場、高盛小学校、湯川小学校、高丘小学校