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二上達也九段死去に函館でも悼む声

 函館出身で、元日本将棋連盟会長の二上達也九段が1日、肺炎のため死去した。84歳だった。突然の訃報に、古里の函館も悲しみに包まれた。
 旧制函館中学(現函館中部高校)時代の同級生で、日本将棋連盟函館支部の竹内巌太郎名誉会長(85)にとって、二上さんとの出会いは、最初から強烈だった。「同じ学年ですごい実力者がいると聞き、さっそく対戦を申し込んだ。最初は専門書などで知識を得ていた私が勝っていたが、すぐに打ち負かされるようになり、あっという間に実力差がついた」と天才的な強さを語る。
 ともに当時の函館将棋界の第一人者である白土誠太郎氏の元で腕を磨いたが、二上さんは1950年、白土氏の強い勧めでプロになるために上京。「すぐに実力を発揮し輝かしい活躍を残していったが、彼の実力なら当然だと思った」と話す。
 竹内さんは2年前に、二上さんの病気療養先の茨城を訪問。「車いすに乗り会話もできない状態で、最初は私のことを認識できなかった。しかし、突然テーブルをドンドンとたたき、私を思い出したことを伝えてくれた。盟友のひたむきな思いに、胸が詰まって涙があふれた。それが最後の対面となった」と振り返る。
その上で「函館が生んだ偉大な棋士の存在をあらためて多くの人たちに知ってもらうとともに、二上さんに続く逸材を発掘し育成することが函館将棋界の使命」と力を込めた。
     ◇
 函館市は二上さんの功績をたたえ、2001年に市栄誉賞を贈呈している。工藤寿樹市長は「トップ棋士として長年第一線で活躍するとともに、日本将棋連盟会長として市民参加のイベントにかかわるなど、函館における将棋の普及・発展に寄与された。あらためて二上氏の御功績に対し、市民を代表し深く敬意を表すとともに、心からご冥福をお祈りします」とコメントを寄せた。
 二上さんは1991年から函館中部高卒業者らでつくる白楊ケ丘同窓会の東京支部長を務めた。市総務部長時代に市栄誉賞の贈呈にもかかわった同窓会の石井直樹会長(73)は「長く支部長を務め、温厚な人柄で同窓生同士が連携できる組織をつくってこられた。二上先輩に感謝し、慕っている後輩は多い。これまでのご活躍への敬意を表し、ご冥福をお祈りします」と話した。(小川俊之、今井正一)

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