東京2020パラリンピックの車いすラグビーで銅メダルを獲得した日本代表のエースで函館出身の池崎大輔選手(43)=三菱商事/TOKYO SUNS=が22日、函館市の工藤寿樹市長を表敬訪問した。池崎選手は「函館に帰ってこられて心の底からうれしい。3年後は違う色のメダルを持って報告に来たい」と話し、工藤市長は「多くの市民が勇気付けられた」と健闘をたたえ、特別表彰を贈った。
池崎選手は深堀小、札幌山の手養護学校中学部を卒業。岩見沢高等養護学校2年時に車いすバスケットボールを始め、その後車いすラグビーに転向した。パラリンピックはロンドン)、リオ、東京と3大会連続で出場している。
池崎選手はイギリスとの準決勝を振り返り「力不足を痛感した」と悔しさをにじませながらも「スポーツは結果が全てと思っていたが、『感動した』『おめでとう』とたくさんの方から声をかけてもらい、初めて結果よりも大切なものがあると分かった」と語った。
来年10月には日本の連覇が懸かる世界選手権(デンマーク)に臨み、3年後のパリパラリンピックへ突き進む。「パラでやられたらパラでやり返すという思い。函館に明るいニュースを届けられるよう頑張りたい」と意気込んだ。
表敬訪問には、池崎選手が所属していた車いすバスケットボールチーム「ハダーズ函館元町ライオンズWBC」の山田行広代表らも同席した。(稲船優香)