函館市などがプロの競輪選手を育てる「ホワイトガールズプロジェクト」1期生の三尾那央子選手(30)=函館市出身=と、寺井えりか選手(26)=紋別市出身=が3日、函館競輪場で開かれた「サテライト石狩杯争奪戦」(FII)でデビューを果たした。地元の期待と声援を受け、バンクを疾走した。
2選手ともに同プロジェクトで約1年にわたる訓練を経て、昨年5月に日本競輪学校に入学。今年3月に卒業し、日本競輪選手会道支部の女子選手としてプロ登録した。三尾選手は第6レースで7着。寺井選手は第7レースで3着と健闘した。2選手とも序盤で仕掛け、粘り強く走り切った。師匠の薮下昌也さん(59)は「初戦にしては上出来。回を重ねるごとに良くなっていくはず」と期待した。
家族も応援に駆け付け、三尾選手の父・斉藤義幸さん(56)は家族5人で来場。「始まったばかり。これからだと思う」と話し、夫の一之さん(42)は「選手として長く続けてもらえれば」と見守る。寺井選手の母・早苗さん(55)は「やはりプロの世界。簡単に勝たせてもらえないが、よく頑張った。明日以降が楽しみ」と勝利を願った。レースは5日まで開催。(佐々木 司)