【七飯】七飯町東大沼スキー場「函館七飯スノーパーク」は夏季用の施設としてスキー場の斜面にマウンテンバイク(MTB)のコースを造成する。雪解け後に着工し、早ければ6月下旬にも供用開始したい考え。
ゲレンデのオフシーズンにMTBのコースとして開放する取り組みは全国的に広がりを見せていて、こうした流れを受け同スキー場もコース造成を決めた。MTB愛好者のスポットや体験型観光のメニュー、大会の開催など機能を充実させ、夏場の集客を図る。
コースは考案中だが、ゲレンデの山頂からスキー初級コースなどを組み入れた全長約4キロのコースを予定。晴れた日は駒ケ岳を一望しながらコースを走行でき、恵まれた景観でMTBを楽しむことができる。スタート地点となる山頂まではゴンドラに乗って行ける。
過去にはMTBの全道大会が開かれたこともあり、大会の誘致も検討する。
これに伴い、昨年貸し出していたMTBとプロテクターを2台分から10台に増やすほか、初心者向けのコースも造成する。
同スキー場は昨年3月の北海道新幹線開業後、夏場のゴンドラ運行を実施したほか、山頂にカフェを開店し、観光客の誘客を図ってきた。
コースを担当する今川透営業係長は「新たな分野の楽しみとして可能性がある。景色の良さなどを売り込んでいきたい」としている。(鈴木 潤)