【福島】福島町職員から角界入りし、大相撲九州場所で十両優勝を果たした一山本(28)=本名・山本大生、二所ノ関部屋=が2日、町役場と福島中学校を訪問した。役場では町職員らの歓迎を受け、鳴海清春町長は「次が勝負」とエールを送るとともに「一山本の活躍は子供たちの励みになる」と笑顔で話した。
一山本は、後志管内岩内町出身。2016年春に福島町役場入りし、同年末まで教育委員会学校教育係で勤務する傍ら、町相撲少年団で子どもたちの相撲指導に当たっていた。町役場の表敬訪問は、十両昇進の報告や函館場所の時なども行っており、今回で4度目。
役場では、十両優勝を祝うのぼりを揚げて来庁を歓迎した。一山本は古巣を懐かしむ様子で「いつも明るい役場は懐かしい。皆さんの期待に土俵で応えられるよう結果を残したい。また良い報告ができれば」と幕内での番付定着を誓っていた。
福島中では、全校生徒45人を前にあいさつ。「健康に気を付けてほしい」と話し、相撲部には「来年の中体連全国大会に向けて頑張ってほしい」とげきを飛ばした。2年生の水澤将真さんは同大会での優勝を誓っていた。
この日は、出身校の大野農業高校(北斗市)も訪問した。(佐藤由紀彦)