バスケットボールの「トップアスリートによる競技力向上スポーツ教室」(函館市文化・スポーツ振興財団主催)が1、2日、函館アリーナで行われた。渡島・桧山管内の女子中学生約40人のほか、小学生も飛び入りで参加し、技術を学んだ。
同財団が年1回のペースで行っている行事で、今回は札幌山の手高校の上島正光アシスタントコーチ(AC)、同校の現役でU18日本代表の東藤なな子主将(3年)と、同高出身でWリーグ富士通レッドウェーブ所属の高田汐織選手の3人が講師を務めた。
教室には昨年3月のジュニアオールスター大会の選抜選手や有望選手が参加。1日は上島ACが中心となり、シュートやパスなど基本的な練習に費やした。パスはこれまで相手の胸の位置に投げるのが主流だったが、相手の手をめがけてパスをするようにアドバイス。ほかにも首の後ろからボールを出すネックパスなども教わり、選手たちはゲームを想定しながら練習を重ねていた。
参加した岩田美南さん(附属2年)は「毎日の練習でなんとなくパスやシュートをしていたが、丁寧に考えながら動くことを学んだ。今後の練習に生かしていきたい」と収穫を得た様子。上島ACは「ファンダメンタル(基礎)がしっかりしていないと勝てないし、育っていかない。中学から基礎をたたき込まないと高校でも伸びなくなるので、基礎を大切に頑張ってほしい」とエールを送った。(北川隼夢)