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荒井三津子さん・暮らしのパレット/トマト

 7月になるのに風は冷たく長袖が離せない。この夏は猛暑だと言われてもにわかには信じがたい。だが、いつも通りの暑さになるのだろう。雪とて同じである。少なくて喜んでいても必ず大雪が降って毎年ほぼ同じ降雪量になる。自然とはそういうものだ。だからこそ昔の人は、カレンダーがなくても天候をたよりに農作業ができたのだろう。
 私たちがウイルスで一喜一憂している間に、北海道産の野菜がおいしい季節になった。トマトに目がない私は先日思い切って箱買いした。道南産で味は保証すると勧められたからだ。実際、甘味だけでなく程よい酸味も香りも期待を超えるものだった。日本のトマトの歴史は江戸時代の観賞用からスタートした。明治以降の食用として栽培されるようになったが、品種改良が進んだのは昭和も後半ではないだろうか。
 最近はアイコ、シシリアンルージュのほか、アリシア、クラウディアなどかわいい名前のミニトマトも数多く流通している。生食用だけでなく加熱用のトマトの人気も高くなった。リコピンやカロテンをはじめ、リラックス効果のあるギャバも豊富で、旨味成分のグルタミン酸も多いとなると、トマト人気が急上昇するのは当然である。
 栽培方法や流通の発達で野菜に季節感がなくなったと言われて久しい。だからこそ、その土地の太陽を浴びてその土地の養分をたっぷり吸収した野菜は最高のぜいたくである。今年は特にそう思う。(生活デザイナー)










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