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荒井三津子さん・暮らしのパレット/「器のちから」

 ちまたはクリスマスで賑わっているが、わが家はお正月一色になった。主宰している料理教室があったからだ。料理の指導は友人の研究家に任せ、私は器選びとコーディネートを担当。今月はお正月がテーマだった。メニューはすでに決まっていたが、問題は器である。いつものことながら深夜まで悩んだ。料理研究家だった義母が残した食器に加え、私が集めたものあるので、相当な数の食器がわが家にはある。
 高齢者が終活の一環として、集めたモノを処分する、いわゆる断捨離(だんしゃり)したくなるのはわかるが、最近は若い人の中にもモノを持たない生活を理想とする人たちが増えている。「ミニマリスト」と呼ばれる人たちの部屋には驚くほどモノがない。どうやら不要なモノを持たない生活が年齢を問わず一つの理想形になったようだ。まして食器など、飯碗と汁椀にお皿が一枚あれば用は足りる。それなのに日本には多種多様の器がある。めったに使わない年中行事や冠婚葬祭用の器、さらに限られた季節にしか使えない器もある。こんな国はほかにはない。
 日々の暮らしには、いつも使える便利なものがほんの少しあれば事足りる。出番の少ない食器は処分せよと世間は声高に叫んでいる。だが器次第で手抜き料理やコンビニ弁当も大変身する。器の力は実に大きい。食器の多様性は、他に類のない日本文化である。収納する場所がある限り、私は処分せずに使い続けたいと思っている。(生活デザイナー)

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