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荒井三津子さん・暮らしのパレット/「次の時代へ」

 食生活論の初回の講義では毎年学生に絵を描いてもらっている。ご飯とみそ汁と箸、それにサンマの塩焼きである。この授業では栄養や健康だけでなく、食生活のさまざまな側面を広く学ぶので、まず食器や盛り付けについて考えてほしいからである。
 9割以上の学生がご飯は左、みそ汁は右に描く。「どちらに置くか気にしたことはない」という学生が少しずつ増えてきたのが気になるが、なぜ多くの人がご飯を左に置くのか、15回の授業を通してその理由を考えてほしいと思う。
 そして今年も全員が、サンマは長方形か、だ円のお皿の上に描いた。なぜ丸いお皿は使わないのかと質問すると、サンマに合う長いお皿があるからだと一様に答えた。「海外の学生はどんな料理も丸いお皿に描くよ」と言うと一様に驚いた様子だったが、丸しかなければ仕方あるまい。日本にはさまざまな形の食器があり、食の場面には長く継承されてきたルールがたくさんある。ぜひ興味を持ってほしい。
 写真は春から都内で一人暮らしをしている次女が作った朝食である。忙しくてまだテーブルがなく棚板で代用。お椀もないのでみそ汁はティーカップ。箸置きは小さい化粧品のケースを代用していた。ままごとのようなものだったが、みそと梅干しは昨年自分で仕込んだものである。若い世代にこそ、食に関心を持ってもらいたい。良い伝統はしっかり踏襲しながら、新しい食の形を作っていってほしい。年長者としてできる応援をしていきたい。(生活デザイナー)

      暮らしのパレット

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