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荒井三津子さん・暮らしのパレット/「食卓の進化」

 ■食卓の進化
 新聞や放送局から暮らしのさまざまな文化について時折問い合わせがくる。つい先日もある人気クイズ番組から和食の配膳について質問のメールが来た。なぜごはんは左側に置くのかというものだった。
 ネットで検索できる時代になってもアナログの確認が必要らしい。西欧社会では右上位だが日本は左上位。だから貴重な米の飯は左側に置くのだという学説がある。だが、多くの庶民が白いごはんを毎日食べ、和食の基本は一汁三菜だと言われるようになったのは戦後のことである。
 長く一人用のお膳を使ってきた庶民が、狭いお膳の上で優先させてきたのは上位下位の意識より合理性ではなかったかと私は思う。右利きであれば箸は右手で持つ。となると、左手で頻繁に持ち上げる器は左側にあるほうが便利だろう。だがイキモノの進化同様、変遷の全貌を見た者はなく、その理由は推論するしかない。
 人間の食文化も複合的な理由があって変化してきたはずだ。したがってクイズ番組ではあっても、この質問には「正解」はないように思う。それなら勝手に並べて良いかといえばそうではない。最近よく見るインスタ映えと称する上下左右おかまいなしの配膳は感心しない。守られてきた慣習には合理性や心地よさなど、必ず理由や背景があったはずだ。ぜひともそれは継承したい。写真は若い方々とのお茶会の風景だが、お菓子を均等に一列に並べるなど「その道」の専門家からは「邪道」だとお叱りを受けるかもしれない。日本は実に難しい。(生活デザイナー)

      暮らしのパレット

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