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荒井三津子さん・暮らしのパレット/「小麦粉の力」

 広島風のお好み焼きにはそばが入る。そばといっても中華麺かうどんで広島独特の作り方だ。大阪風のお好み焼きにはそばは入らない。そして大阪はたこ焼き文化の発祥の地でもある。いずれも小麦粉をベースにした庶民に愛される食べ物である。小麦粉を水で溶いたベースさえあれば、肉でも魚介でも何でもおいしく食べられる。小麦は粉にしなければ食べられないが、パンもうどんも小麦粉あればこそ。小麦粉の可能性と底力は実に大きい。
 餃子も小麦粉料理である。小麦粉を水やお湯で練って皮を作る。具材と包んで焼いたり茹(ゆ)でたり。中国では茹でる水餃子が多いが、この水餃子とそっくりな食べ物が世界各地にある。写真はネパールの伝統的なソウルフードの「モモ」である。ネパールを旅した長女が撮ってきた。中の具はいろいろあるようだが基本的には肉がベースらしい。モモはネパールやチベットで広く食べられ、小籠包や肉まんのような形のものもあるようだ。
 以前ポーランドを旅した時、ピエロギという大型の水餃子がどこにでもあって驚いた。中に肉系の具が入ると主食になり、チーズやジャムが入ればデザートにもなる万能料理だった。ロシアにはそれとそっくりのペリメニがあるし、イタリアのラビオリは少し小ぶりだが同じ系統である。小麦粉の皮でそれぞれの土地の食材を包んで茹でる料理が世界各地でソウルフードになっている。小麦粉料理から人々の交流の歴史や文化が見えてきそうだ。(生活デザイナー)

      暮らしのパレット

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