(荒井三津子さん・暮らしのパレット)「現代披露宴考」

 今年2度目の結婚式に出席した。図らずも挙式は2度とも仏前で花嫁の白無垢(むく)姿は実に美しかった。そして披露宴はホテルとレストラン。花嫁はどちらもウエディングドレスとカラードレスで一段と華やかだった。
 実は結婚式と結婚衣装の歴史や文化について長く研究し、博士論文を書いた経験があるので、最近の披露宴には興味津々だった。1970年代、花嫁は打ち掛け、振り袖、ウエディングドレス、カラードレスとお色直しに忙しく、中座する時間が長かった。TVで放映される芸能人の結婚式の影響か、ウエディングケーキはハリボテの大きな物になり、キャンドルサービスと花嫁による両親への手紙がイベント化した。
 高砂席とよばれるメインテーブルには新郎新婦の両側に仲人がいた。80年代になるとカラーウエディングが主流になり、テーブルクロスと装飾花が同じ色になり、会場の花もどんどん豪華になった。そしていつの間にか仲人がいなくなり高砂席もなくなった。新郎新婦が挨拶をする場面も増えてきた。洋館をイメージしたハウスウエディングが注目され、ガーデンウエディングなど披露宴の場所も多様化してきた。
 先週末の披露宴も最近話題のレストランで行われた。新郎新婦は会場の中心に置かれた低いソファーに座り、友人たちが周りを囲んで写真撮り合っていた。時代は変わった。だが花嫁の両親への手紙は昔通り。ブーケを依頼されたので楽しく制作したが、デザインは昔と変わらない。なんだかほっとした。(生活デザイナー)

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