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    写真の日プロジェクト

(荒井三津子さん・暮らしのパレット)「あかりに思う」

 今の季節はどこもかしこもクリスマスの装飾でキラキラである。インスタもフェイスブックもそんなキラキラ投稿であふれている。だが先日、札幌の大通公園のイルミネーションを見てふと考えてしまった。イルミネーションが始まったころの感動がない。テレビ塔の色の変化も当初のワクワクはない。日本中どこでも見られるようになったからだろう。近年は建造物の壁などに画像を映すプロジェクションマッピングというのもある。規模が大きくなるほど圧倒されるが、元々の建物がなんだったか分からなくなることもあり、最新のライトアップやイルミネーション、最先端の映像テクニックには感動がついていけなくなってしまった。

 そもそもツリーの飾りは意味や思い出のあるオーナメントだった。やがてキラキラしたボールが作られるようになり、それが電気になり、気がつけば電気だけになってしまったということか。写真はワルシャワ市内のクリスマスツリーである。装飾の派手さはないがそびえる樹木の力に感動した。

 そして「雪あかり」が懐かしい。弘前で過ごした学生時代、雪燈籠に灯るキャンドルは実に美しかった。子供たちがバケツで作る氷の器に揺れるキャンドルは感動的だし、月の明かりに照らされる雪道の青さは息をのむほど美しい。量より質、人工より自然。キラキラよりゆらゆら揺れる灯が恋しい今年の師走である。(生活デザイナー)

      暮らしのパレット

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