今年結成10周年を迎えた、2組の「吉村兄弟」によるジャズカルテット「YOSHIMURA4」の記念ライブが24日、函館市民会館小ホールで開かれた。長年同バンドを応援する聴衆からは大きな拍手が贈られた。
函館市や近郊で活動する吉村崇広さん(45)=ピアノ=、徳泰さん(43)=ベース=兄弟と、昨年米ボストンの名門バークリー音楽大学を卒業した吉村玄さん(23)=ドラム=と今年1月から同大に留学した仙さん(20)=サックス=兄弟という、血縁が無い2組の吉村兄弟で2011年から活動。4人揃ってのライブは約1年半ぶり。
ライブはザ・スピナーズの「アイム・カミング・ホーム」でスタート。同バンドの「お馴染み」となっている楽曲を前半に演奏し、写真で同バンドを振り返るコーナーも。その後、玄さんと仙さんの帰国の際の苦労話や玄さんが全曲ドラムを担当した「フェルナンド・ウエルゴ ビッグバンド」のCDアルバムなど近況も披露した。
仙さんが函館千代台小学校4年時に担任を務め、長年同バンドを応援している中村文子教諭は「やさしさや人間性は変わらないが、音は10年前と全く違い深みがある。留学前とも違うサウンドになっていて、良い学びを得てるんだろうなあと思った」と話していた。(伊藤 尚)