はこだて検定合格者の会(山本和雄会長、会員42人)のメンバーが市内の歴史・観光スポットを案内する「街DO(ガイド) 話術調所(わじゅつしらべしょ、梅本克彦所長)」が1日から始まった。初日は梅本所長がガイドを務め、西部地区の定番コースを巡った。
はこだて検定(函館商工会議所主催)の合格者で構成する同会が合格者の知識を観光振興に活用しようと、準備を進めてきた。話術調所は幕末に江戸幕府が箱館奉行所の教育機関として函館に置いた「諸術調所(しょじゅつしらべしょ)」に由来する。
この日は東本願寺函館別院やハリストス正教会、旧函館区公会堂など西部地区の主要スポットを巡るコースに市内の女性3人が参加。最初に訪れた元町配水では梅本所長が「コレラの流行で多くの死者が出たため、1889年に横浜に次いで、日本で2番目に作られた浄水場」と紹介した。市内柏木町の上田好見さん(67)は「これまで知らなかった知識を学ぶことができてよかった」と話していた。
現在、会員のうち24人がガイドとして活動可能。基本料金は1時間1000円。五稜郭、西部地区、ベイエリアの3つの基本コースに加え、石川啄木や土方歳三などのゆかりの地を巡る専門コースを用意する。予定日の3カ月前から3日前まで専用ページ(https://www.hakodateーguide.com/)から予約できる。(小川俊之))