昨年11月から冬季通行規制されていた函館山登山道(道道立待岬函館停車場線、約3・6キロ)が、13日午前11時に開通した。冷たい風が吹きながらも晴天に恵まれ、登山口ゲート前にはこの日を待ちわびた市民や観光客の車18台が列を作り、春の函館山を満喫した。
今年の第1号は3年連続で、函館市富岡町3、パート従業員の江口光一さん(57)。午前4時からゲート前に並んでいたという。江口さんは、新型コロナウイルスの流行で自粛を考えたが「山頂からの景色を見て気分転換になれば」と笑顔で語った。
ゲート開門前、函館西署や市市民部交通安全課の関係者ら約10人が「スピードダウン!」などと書かれた旗を掲げて啓発。また、今回は新型コロナウイルス感染防止のため、対話での注意喚起は行わず、安全運転を促すメッセージカードを渡して注意を呼びかけた。
同区間は24日まで終日通行可能だが、25日~9月30日の午後5時~同10時、10月1日~11月9日の午後4時~同9時はマイカーの通行が禁止される。(長内宏人)