函館市は2日、市内湯川地区と西部地区の2カ所で冬期間に新たに開催するイベントの概要を明らかにした。イルミネーションやライトアップによる光の演出を取り入れたイベントで、既存の「はこだてフードフェスタ」「函館海上冬花火」などと連動させ、来年2月は毎週末に市内でイベントが連続して開かれるようにする。12月の「はこだてクリスマスファンタジー」に続く函館の冬季観光のもう一つの核に育てたい考えだ。
同日の定例市議会予算特別委員会経済建設分科会(出村ゆかり委員長)で、見付宗弥氏(民主・市民ネット)、富山悦子氏(共産党)、荒木明美氏(無所属)への答弁。
市は、今年度の一般会計補正予算案に湯の川冬のイベント開催負担金1550万円、はこだてひかりのガーデン開催経費700万円をそれぞれ計上した。
湯川地区のイベントは今年12月~来年2月の3カ月間を想定。中心部にある足湯や湯の川温泉街に抜ける通りにイルミネーション、ライトアップを施すほか、2月中旬には地区を周遊するイベントを展開し、内容は今後詰める。7月中に実行委を立ち上げ、具体的な内容を検討し、光の演出については公募型プロポーザル方式で事業者を決める。
西部地区の元町公園を中心とした「はこだてひかりのガーデン」は、今年2月に公園横の道路で実施し、1日で3000人以上の来場があったチューブスライダーをベースに、来年2月は期間を2日間に拡大。見る、遊ぶ、食べるのコンテンツを増やし、さらに楽しめるように工夫する。
市観光部は「長期的な視点で冬季イベントとして育てたい。にぎわい創出やフェスティバルタウンの推進に貢献する」と交流人口の拡大につなげていく考えだ。(小杉貴洋)