【江差】町尾山町1の「道の駅江差」が20日、リニューアルオープンした。コンパクトな建物内の両側に販売所と展示コーナーを新たに配置。本格的な観光シーズンに向けて、新たな情報発信拠点としての役割が期待されている。
同駅は1993年に開業。建物が手狭なため利用者がゆったり休息できる環境ではなかったが、町はこれを逆手にとって「自称 日本一小さい道の駅」をうたい文句にしたリノベーション(再生)戦略を展開。道内外の大学生らと協力してリニューアルを進めてきた。
新生道の駅は、繁次郎浜と呼ばれる砂浜を入り口から見通すことが可能になった。また「日本一小さい」をアピールするため、町内の建造物や特産品などのミニチュアを展示する「小さいものミュージアム」を新設した。
この日は午前9時からオープニングイベントを実施。照井誉之介江差町長が「江差観光のシンボルとして、多く観光客が足を運んでくれることを期待したい」とあいさつ。周辺地域の町会長らとともに除幕式を行った。
リノベーション作業に携わった北大建築デザイン学研究室の大沼音也さん(24)は「自分たちのアイデアが形になってうれしい。江差観光の活性化につながってほしい」と話していた。(小川俊之)