【北斗】26日の北海道新幹線開業に向けて、新函館北斗駅では自動券売機の設置作業などが急ピッチで進んでいる。ひと足早く12日にプレオープンする同駅併設の市観光交流センターでも物資の搬入など着々と準備が進んでおり、新幹線の開業が目前に迫ったことを知らせている。
JR北海道によると、駅舎内の工事は全工程の9割が完了したといい、現在は3種類計7台の自動券売機の設置などを行っている。今月上旬の完成を予定しており、鳴海正駅長は「設置後は速やかに操作方法などを共有し、万全の態勢で開業を迎えたい」とする。
同駅では配属された約40人の駅員が日々研修を行っており、利用客の受け入れ準備を進めている。
一方、弁当カフェなど4つの施設が入居する同交流センターは、プレオープンを経て19日に本格的に開業する。特産品を販売するアンテナショップ「ほっとマルシェおがーる」は、8日から商品の陳列作業を始める予定。渡辺正憲店長は「店頭に並べる商品の選定が先週で完了した。道南の厳選した菓子や水産物など約450点を紹介し、魅力を発信したい」と意気込む。
同駅2階に開設する北斗市観光案内所では、渡島・桧山を中心に南北海道全体の観光パンフレットを300種類以上並べる計画で、1日から作業に取りかかる。市観光協会は「北斗市の観光情報発信はもちろんだが、新函館北斗駅を回遊拠点として活用してもらい、次の目的地の情報も紹介したい」としている。(山田大輔)