JR北海道函館支社は24日、3月26日の北海道新幹線と同時に運行を開始する新函館北斗―函館間(17・9キロ)のアクセス列車「はこだてライナー」の車両公開をJR函館駅で実施した。親子連れや鉄道ファンら約700人が詰め掛け、真新しい車体を眺めて開業への期待を膨らませた。
午前11時の公開開始を前に、車両が停まる4番ホームには長蛇の列ができた。来場者は続々と3両編成の列車に乗り込み、北海道の広大な草原を連想させる緑色のロングシートに座ったり、函館の観光名所金森赤レンガ倉庫群をイメージした赤茶色の乗降ドアの写真を撮ったりするなど、見学を楽しんでいた。
親子そろって鉄道ファンという北斗市七重浜の団体職員松原憲一さん(48)は「通路も広くトイレも大きいので障害のある人も乗りやすそう」と評価。北斗北斗浜分小学校4年の一生君(10)は「車体のラインと行き先表示が格好いい。新幹線が来たら鉄道博物館(さいたま市)に行きたい」と声を弾ませた。
はこだてライナーは、1日16往復の運行で、新函館北斗駅を発着するすべての新幹線に接続し、最短15分で結ぶ。車両は札幌圏の通勤電車で使われている733系を使用。車体は北海道新幹線車両H5系と同じライトグリーンとパープルのラインをあしらい、一体感を持たせた。(金子真人)