【札幌、木古内】来年3月26日の北海道新幹線開業に向け、木古内町や道南西部9町などでつくる新幹線木古内駅活用推進協議会(会長・大森伊佐緒木古内町長)などは2日、札幌のJR北海道本社を訪れ、北海道新幹線の木古内駅への停車本数を、現在の在来線(函館―新青森間)の特急本数と同じ10往復以上とするよう同社に要請した。
北海道新幹線の1日の運行本数は、新函館北斗―東京間10往復、新函館北斗と仙台、盛岡、新青森を結ぶ列車がそれぞれ1往復することで、新函館北斗-新青森間は計13往復する。
木古内駅への停車本数や運行ダイヤは未定で、発表は年内に予定されている。現在の在来線の特急は新幹線開業に伴い廃止となるため、木古内町などは特急本数と同数が維持できるように、これまでも同様の要請活動を行ってきた。
この日は、大森町長と同協議会の工藤昇上ノ国町長が同社の小山俊幸常務と宮越宏幸取締役に要請書を手渡した。大森町長は「町民の生活路線だけでなく、9町を周遊する観光客の利便性を守るため、停車本数の確保は極めて大事」と強調。JR北海道側は「新幹線の速達性と住民や観光客の利便性のバランスを取るよう努力する」とした。
(斎藤彩伽)