七飯町産ブランドリンゴ「ななみつき」の初競りが12日、函館市青果物地方卸売市場であった。きり化粧箱入り7玉が4年連続で過去最高値と同額の7万円で競り落とされ、早速函館市内のデパートに並んだ。
今シーズンはきり化粧箱入り7、8玉が各1ケースに、段ボール化粧箱(7、8、9、10、11玉)計100ケースが出荷された。競り落とした丸上青果の外崎勇次さん(39)は「今年も小売店などから販売時期に関する多くの問い合わせをいただいていた。ななみつきは食味がよいので、とても人気がある」という。外崎さんによると、この日競り落としたななみつきは、丸井今井函館店内の九州屋や、道南ラルズなどに卸された。
競りの行方を見守っていた町果樹組合ななみつき部会(15戸)の松浦生昇部会長(57)は「今年は台風の影響がほとんどなく出来がよい」と力を込める。JA新はこだて七飯基幹支店によると、今年は13トン程度の出荷を予定しているという。また今シーズンは関東方面での販売に力を入れるとし、「試験的に関東への出荷数を従来よりも増やし、販路拡大を図っていきたい」としている。(野口賢清)