【札幌】鈴木直道知事は20日の定例記者会見で、新型コロナウイルス対策での飲食店の第三者認証制度を、22日から全道域で申請受け付けを始めると明らかにした。函館市では、今月15日に申請受け付けが始まっている。
知事は道内での感染状況について、9月30日の緊急事態宣言解除後、減少が続いていたが「人口10万人あたりの新規感染者数を先週との比較で見ると、6日連続で増加し、集団感染も継続して確認されている」と指摘。札幌市の飲食店に求めていた時短要請などの措置を14日までで解除し、全道域の対策に移行したが、知事は「(感染の)急激な増加につながらないよう、道民一人一人の感染防止対策の徹底が一層重要になる。今月31日まで、あらためて特別対策に理解と協力をお願いしたい」と強調した。
札幌で主要な地点の人出が増加しているとして、知事は「外出の際、混雑している場所や時間を避け、少人数で行動してほしい」と呼び掛けた。また、飲食の場面では4人以内、短時間、深酒せず、大声出さず、会話ではマスク着用を徹底するよう求めた。
コメ余りで価格が暴落し、農家が出来秋を喜べない状況に関し、知事は「道産米の素晴らしさを発信し、一粒でも多く食べてもらえるよう先頭に立って取り組む」と決意を述べた。(山崎大和)