渡島総合振興局は、人の移動が活発になる大型連休に合わせ、新型コロナウイルス対策の徹底を呼び掛ける共同メッセージを渡島管内11市町と発表した。全道で感染再拡大の傾向が顕著で、観光地の道南でもまん延の恐れがあると警戒。花見では混雑を避け、宴会を控えるなど、8つの行動を実践するよう訴えている。
共同メッセージは28日に出し、道が独自に定めた警戒ステージを「2」から「3」へ引き上げた昨年11月以来、2回目。前回同様に振興局長、11首長の連名で出した。
内容は、渡島居住者に対し①5月11日まで札幌との不要不急の往来自粛②緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の対象区域となっている都府県との往来自粛③体調が悪いときは外出を控える④重症化リスクの高い人と接する際はリスク回避行動を徹底⑤外出・飲食・職場の場面での感染防止行動の徹底―を求めた。
来訪者には黙食を実践したり、大人数での会食が避けられない場合には旅行の自粛や延期を検討したりするよう協力を依頼。
一方、振興局が4月の転勤や転入時期に合わせ作ったコロナ対策のリーフレット(A4判、カラー)について、管内の宿泊施設300カ所、道の駅10カ所に送り、掲示や設置することを要請した。「中空土偶」(カックウ)のイラストをあしらったもので、転入後2週間は体調の変化に注意するよう呼び掛けている。
振興局の永田浩幸地域創生部長は「ゴールデンウイークで人の往来が増えるので、あらためて感染対策を徹底し、安全に旅行や観光を楽しんでほしい」と話している。(山崎大和)