【上ノ国、江差】高橋はるみ道知事は23日道南入りし、上ノ国町の「道の駅 上ノ国もんじゅ」(原歌3)と、江差町の「旧中村家住宅」(中歌町22)を訪れた。地域訪問の一環で、24日には福島町の「アワビ陸上養殖加工施設」(日向469)を視察する。
3年ぶり2回目の訪問となるもんじゅでは、今年4月のリニューアルで新たに併設された和洋菓子製造販売「菓処あまのがわ」などを、疋田英夫副町長の案内で視察。菓子職人の工藤三代さん(33)が開発した、地元のクリとサツマイモを使った栗きんとんを試食した高橋知事は「アイデアを絞って、上ノ国の食材を生かしたお菓子をどんどん作ってほしい」と激励した。
初訪問となる旧中村家(国指定重要文化財)では、照井誉之介町長らの案内で、江差がニシン漁で栄えた往時の様子を伝える、江戸末期から明治初期に建てされた歴史的建造物を興味深く見学。北陸から運ばれた石を土台に、地元のヒバを使って建てられた経緯などに驚いていた。
また、昨年道内で初めて「日本遺産」に認定された江差町が、今春からスマートフォンを使って町内の主要な歴史的施設をVR(バーチャルリアリティー)体験できるサービスをスタートしたことに触れ「これまで以上に幅広い観光客が訪れるコンテンツにとして活用してほしい」と期待を寄せた。(小川俊之)