函館市競輪運営協議会(会長・今井敏博函館大教授)は10日、函館競輪場で今年度第1回会合を開いた。市競輪事業部は今年度の市営函館競輪の売り上げ状況について、35日開催時点で前年度比10・9%増の122億896万円だったことを明らかにした。GIII(記念競輪)をナイター化して2回開催したことが奏功。また、2017年度決算で502万円の黒字を報告した。累積収支が黒字となったのは04年度以来13年ぶり。
GIIIは、6月にナイターで4日開催した函館記念が同23・9%減の37億9843万円。ナイターは車券を扱う競輪場の数が少ないため、通常の昼開催に比べると売り上げが落ち込むという。損失補てん分として4月に特別開催した函館ナイター競輪20周年記念「スターライトクラウン」(4日)は32億83万円を売り上げ、純増となった。2つの記念競輪で計70億円となり、17年度に昼開催した函館記念(50億円)を20億円上回った。
一方、普通競輪(FI・II)=27日開催=は同13・5%減の52億969万円で、他場開催との競合が増えたことが売上減の要因とみている。
売り上げ122億円の内訳は、本場・サテライトが同5・3%増の2億513万円、電話投票が同15・2%増の34億8786万円、重勝式投票が同78・6%増の2555万円、臨時場外が同9・2%増の84億9041万円となっている。
函館競輪は今年度、昨年度より1日多い50日開催の計画。9月は3、4、5日に開催したが、胆振東部地震の影響で9、10、11日は中止した。電力需給の逼迫(ひっぱく)を考慮し、21、22、23日開催の可否を検討する。10月は7、8、9、16、17、18日の6日開催を予定している。(山崎大和)