函館市企業局交通部は10日、市電車両8002号車の車体改良に向け、駒場車庫からJR北海道五稜郭車両所(港町1)に搬出した。同部施設課によると、来年3月に整備が完了し、本年度内にも運行を再開するという。
同車両は1991年に導入。JR北海道のグループ会社・札幌交通機械(札幌)が同車両所で、行き先表示器やヘッドライトのLED(発光ダイオード)化、車内の手すり棒の増設、老朽化が目立つ床下部分の補修などを行う。改良費は約4500万円。
この日、駒場車庫では作業員が、大型のクレーン車を使って市電車両をトレーラーに乗せ、同車両所まで運んだ。本年度は9月にも3001号車(93年導入)で同様の車両改良を予定している。(金子真人)