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ごみ処理施設、現施設で抜本的改修

 函館市廃棄物処理施設整備基本計画検討委員会(委員長・澤村秀治函館高専教授、委員9人)は、25日に市環境部庁舎で開いた第7回会議で、老朽化が進む市のごみ焼却施設(日乃出町)について、現施設の建屋を生かしながら、3炉ある焼却炉を1炉ずつ更新していく整備方針を決定した。
 同委員会では、1975年に建設された現施設の更新に向けて整備候補地の選定を進めてきたが、整備費の優位性や住民の理解を得られやすい点などから、この日出席した委員8人の全会一致で現施設を抜本的に改修する方針を決めた。
 市環境部の担当者は、近隣住民の反応について「地元町会などでつくる連絡協議会に委員会の進捗(しんちょく)状況を逐次説明しており、その中で(現施設の改修に対する)理解はいただいている」と報告。委員からは引き続き、地域住民への十分な説明と配慮を求める要望が出された。
 委員会では今後、環境保全対策、エネルギー利用方針、生活環境影響調査、事業スケジュールなどについて協議し、9月に検討結果を取りまとめた報告書を市に提出する。市は委員会の方針をもとに本年度中に施設整備基本計画を策定。19年度に基本設計、21年度に実施設計の策定を経て、22年度から順次焼却炉の改修工事に着手し、27年度中の整備完了を目指す。
 抜本的改修の整備事業費は230億円を見込む。1日当たり300トンの処理能力を有する施設規模、階段状の火格子の上でごみを燃やすストーカ式焼却炉の採用などを基本条件としている。(金子真人)










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