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函館山の夜景、混雑緩和へ 市がオーバーツーリズム対策 AIカメラや分散化

 函館市は今年度、函館山ロープウェイ(浅井忠美社長)での夜間の山頂展望台の混雑緩和に向け、AIカメラを使った混雑状況配信システム整備と、午後8時以降の夜景観賞コンテンツを作り利用時間帯の分散化を図る実証実験を行う方針を固めた。新型コロナウイルス禍を経てインバウンド(訪日外国人客)が回復し、一定時間に来場者が集中することから、オーバーツーリズム(観光公害)対策を講じる。
 山頂展望台は、函館が世界に誇る夜景の美しさを眺めるため、観光客が最も訪れる名所の一つ。3、4月のロープウェイ利用者数は過去最高を記録した。市によると、午後5時~同8時に来場者があふれ「満員でじっくり夜景を楽しむことができず、残念だった」「夜景展望台があまりにも混雑している」などの声が寄せられていた。
 混雑状況配信システム整備は、山頂展望台やロープウェイ山麓駅、山頂駅、駐車場、登山道に設置するAIカメラが、リアルタイムに混雑状況を数値化するとともに、学習機能で数時間後の客数を予測することが可能になる。デジタルサイネージ(電子看板)を十字街電停に設ける案や、観光施設やホテル、飲食店などと連携し、可視化したデータをウェブサイトで観光客向けに発信する想定。利用客が現地を訪れる前にスマートフォンで確認した上で行動変化を期待し、混雑の分散を図る。事前に知ることで不満感の減少にもつながる。
 市は、事業を行う委託業者をプロポーザルで募り8月中に選定。年内にはシステム運用を始め、2025年度の本格運用を目指す考え。今年度一般会計補正予算案に2005万円を盛り込んだ。国の補助金2分の1と市の観光振興基金を活用する。
 また、市は比較的混雑の少ない午後8時以降の来場者を増やそうと、周辺の飲食店の利用を高めるPR動画の製作を業者に委託する。食事を楽しんだ後に函館山へ向かう人を増やし、需要を分散するのが狙い。
 ガイドスタッフがライトアップした施設を案内する「夜のまち歩き」企画や、飲食店と連携したロープウェイの搭乗チケット提示で割り引きサービスの特典などを検討する。実証実験を8~9月に行い、年内に結果を取りまとめる。今年度一般会計補正予算案に経費155万円を計上した。(竹田 亘)










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