函館市は、10、11の両日開催した「はこだてグルメサーカス2016」の来場者数をまとめた。2日間で過去最多の27万1000人が来場。昨年度よりも8万5000人多く、当初見込んだ20万人を大きく上回った。市観光部は「東北6県の祭りが大きな吸引力になった」としている。
グルメサーカスは初年度の2012年度に16万人が来場。13年度は17・1万人、14年度は16・9万人、15年度は18・6万人。今年は両日とも好天に恵まれ、10日は12万8000人、11日は14万3000人が来場。観光客の入り込みが好調な状況に加え、2日間とも天候にも恵まれた。
各地のグルメが集まったはこだてグリーンプラザ会場と、JR函館駅前特設会場には、過去最多の148ブースが並んだ。両会場を結ぶ駅前通も歩行者の往来が増え、普段以上のにぎわいを見せた。駅前会場は特に旅行者の姿も目立ち、外国人観光客も多かった。
また、東北6県からは青森ねぶた祭、秋田竿燈まつり、盛岡さんさ踊りなどの祭りが集結。両日ともパレードが行われた旧市電東雲線の松風町側のスタート地点は多くの市民らが詰め掛けた。
市観光部は「これまでのグルメサーカスは、道南地域の人が中心に来場していた。今年は東北のお祭りの話題性があって、周辺駐車場は道内ナンバーの車も目立った」とし、新幹線効果による観光客の入り込みが来場者を押し上げたと分析している。(今井正一)