函館最大のイベント開港157周年記念「函館港まつり」で、8月2日に行われる「東京ディズニーシー15周年スペシャルパレード」に向けて、函館市などでつくる実行委員会は歩道で場所取りを防止する巡回を進めている。ディズニーによるパレードは2012年以来で、例年以上の混雑が予想される。市は「ルールを守って楽しく観覧してほしい」と呼び掛けている。
今回のスペシャルパレード「ザ・イヤー・オブ・ウィッシュ」は2日午後4時半ごろに豊川広路を出発、国道279号(電車通)を函館駅前方向に進行し、駅前通に右折し棒二森屋本館前付近で終了となる。ミッキーマウスやミニーマウスら人気キャラクターたちが特別仕様車「ドリームクルーザーIII」などに乗って行進する計画だ。
港まつりのパレード「ワッショイはこだて」では、十字街・松風(2日)、堀川・五稜郭(3日)の両コースともに例年、数日前からガムテープなどを地面に張る事例が後を絶たない。景観上の問題や通行の妨げ、トラブルに発展する懸念があり、実行委では場所取りの行為を認めていない。
今月19日からは、例年より早くコースの巡回を開始したほか、沿道には撤去を警告する文書も掲示。場所取りのガムテープなどは発見次第撤去する方針で、巡回はパレード当日も実施する。市観光推進課は「当日は譲り合いの気持ちを持って、できるだけ多くの人に楽しんで見てもらいたい」としている。(今井正一)