函館の冬を盛り上げる一大イベント「2021はこだてクリスマスファンタジー」(実行委主催)が1日夜、金森赤レンガ倉庫前の特設会場で開幕した。予定していた花火の打ち上げは強風のため中止となったが、メインの巨大ツリーがきらびやかに点灯し、来場者を魅了した。
■荒天で花火はお預け
新型コロナウイルス感染予防の観点で昨年に続き、ステージイベントを行わないなど開催規模を縮小した。
初日はツリー点灯の20分前に花火の中止が会場でアナウンスされた。それでも開幕を待ちわびた大勢の来場者が会場に集まり、午後6時に「メリークリスマス」の合図で約15万個の電球で彩られた巨大ツリーのイルミネーションが一斉に点灯し、歓声が上がった。
■「メリークリスマス」の歓声
家族や仲間同士でツリーをバックに撮影するなど冬の一夜を楽しむ光景が見られた。観光で来函した沖縄県北谷(ちゃたん)町の自営業、高宮城寛さん(64)は「生で初めて見た。とてもきれいで最高」と感激しきりだった。
ツリーは25日までの期間中、午後4時半~同5時45分、同6時~同10時に点灯。花火は毎日同6時、最終日のみ同8時にも打ち上げる。同6時半、7時半、8時半からの15分間は赤一色に染まるプレミアムレッドツリーとなる。(鈴木 潤)