12月1日に開幕する「2021はこだてクリスマスファンタジー」(実行委主催)を前に、函館市内で電飾を取り付けた高さ約20メートルの巨大ツリーの制作が大詰めを迎えている。
例年、市の姉妹都市カナダ・ハリファックス市から贈られるモミの木は、新型コロナウイルス禍での船舶不足や港湾の混雑で、輸送に想定を超える時間が掛かるとみられたため、2年連続で道南産トドマツを使った。
ツリーの電飾を手掛ける「ふじでん」(市昭和4)の佐藤賢治社長によると、ツリーの制作は11月上旬から函館港北埠頭(ふとう)近くでスタート。市内の造園業者が枝葉を切断して成形した後、同社社員らがLED電球約15万個でツリーに装飾を施した。
佐藤社長は「悪天候もなく作業は順調に進んだ。12月の函館の風物詩として、まちに彩りを添えることができれば」と話している。
ツリーは、29日朝に赤レンガ倉庫群(末広町)前までえい航予定。30日の夕に試験点灯を予定している。(海老田暁)