【札幌】鈴木直道知事は13日の定例記者会見で、新型コロナウイルス対策で継続していた札幌市の飲食店への時短要請を期限の14日で終了し、15日から全道域と同じ対策に移行する方針を明らかにした。全道に出していた札幌との不要不急の往来自粛要請も14日で解除する。
札幌では、飲食店について営業を午後8時、酒類提供を同7時半(第三者認証店は営業を同9時、酒類提供を同8時)までとしていた措置を14日で終了。道内で時短要請がなくなるのは4月26日以来。知事は「人口10万人あたりの新規感染者数が15人に近づくなど、感染の増加には至っていない」と説明した。
しかし、知事は「安心感でリバウンド(再拡大)につながるとの指摘があり、昨秋の感染拡大の経験を踏まえ、15日以降、全道での特別対策を続ける」と強調した。
また、知事は観光・旅行需要喚起策「新しい旅のスタイル」、公共交通の利用促進キャンペーン「ぐるっと北海道」「GoToEat」に関し、札幌も含め全道で15日から再開すると表明した。
道立江差高等看護学院のパワーハラスメント問題で、知事は「教員によるハラスメントが確認され、学生、保護者、地域の皆さんにおわび申し上げる。救済策や処分を速やかに検討する」と述べた。(山崎大和)