賃貸住宅大手の大東建託(東京)は14日、各地域の居住者満足度を調査した「いい部屋ネット 街の住みここち&住みたい街ランキング2021」を発表した。北海道版の住みたい街(自治体)ランキングでは1位の札幌市に次いで、函館市が2年連続の2位となった。一方、住みここちランキングでは、七飯町が道南圏最上位となったが、昨年の14位から21位に順位を下げ、北斗市は24位、函館市は27位だった。
調査は2019年に始まり、インターネットを経由した設問回答形式で実施。住みここちランキングは19~21年の回答結果、住みたい街ランキングは今年の調査結果を集計し、今回から回答者の対象地域を札幌都市圏から全道に拡大した。
函館市は住みたい街ランキングで2年連続2位、住みたい街(駅)ランキングでもJR函館駅が2位に入った。住みここちランキングを因子別で見ると「自然・観光」で3位にランクインしている。同社賃貸未来研究所の宗健所長は「観光地としての知名度の高さがダイレクトに影響した結果。居住者もそのブランドの高さを意識していることが函館の強み」とする。
住みここちランキングでは、七飯町が昨年から順位は下げたものの21位で道南圏ではトップ。「函館の郊外にあるという立地からアクセスも良く、ベッドタウンとしての住みここちが評価されたのでは」(宗所長)と分析する。一方でランキング1~20位は道央、十勝圏が多くを占め、同所長は「順位は回答者の属性にも影響されるため要因の特定は難しいが、道内の地域間の格差が見受けられる」としている。(飯尾遼太)