函館交通安全指導員会恵山支部(横手義孝支部長)などは10日、函館市恵山地区での交通死亡事故ゼロが連続6000日を達成したことを記念し、道の駅なとわ・えさんで式典を開いた。関係者は、無事故の継続を喜ぶとともに、記録更新に向けて意欲を新たにした。
同地区では、旧恵山町時代の2003年3月31日に国道278号の追突事故で死者が発生して以降、16年以上死亡事故がなく、今月3日に6000日を達成した。市内では、椴法華地区でも交通事故死ゼロが20年以上続いている。
同支部は会員約10人が、年4回の交通安全運動期間に合わせて各種啓発活動を展開。登下校時の児童の見守りにも力を入れる。高齢化やなり手不足などを背景に、会員は函館市との合併前に比べて半減したが、横手支部長(76)は「先輩から引き継いだ事故死ゼロへの思い入れは特別だ」と話す。
式典には関係者約60人が参加。函館えさん小学校6年の山崎那月さん(11)が児童を代表し「記録が長い間続くよう、普段の生活で車や自転車に気を付けたい」と決意表明した。
式典後には、国道278号で旗の波作戦を実施。同小の児童がドライバーに手作りのメッセージカードなどを配布し、交通安全を呼び掛けた。横手支部長は「もう一度初心に返って、7000日、8000日と記録を更新したい」と気を引き締めていた。(山田大輔)