一夜しか花が咲かない中南米原産の植物ゲッカビジン(月下美人)が5~6日、五稜郭タワー(函館市五稜郭町)のアトリウムで見ごろを迎えた。6日は午後9時までアトリウムのみ無料開館し、来場客が写真に収めていた。
月下美人はサボテン科の植物で、白い花は夜に咲き始め、早朝にはしぼんでしまう。5年前に植えられ、今年は5月以降5回目の開花。5日に30個、6日に30個の花が咲いた。
6日は約30人が来場。午後8時すぎに外側のがくが放射状に広がり、満開になった。田家町の松山ゆ子さん(71)は「初めて見たが、徐々に開く様子に感動した」と話した。
7日も無料開館するが、咲く花は数個とみられる。同タワーの庭田徹渉外部長は「9月下旬にも咲く可能性がある」と話していた。(深津慶太)