函館市白石町248の石崎地主海(じぬしかい)神社(川島千恵子宮司)で、遅咲きのヤエザクラ「関山」が見ごろを迎えた。参道を覆いつくすように咲き誇るサクラのトンネルが、訪れた市民らを魅了している。
同神社は1910(明治43)年に建立。現在の社殿が68(昭和43)年に改築された際、お祝いとして松前町から関山の苗木約300本を譲り受け、境内や参道に植樹した。鳥居まで約300メートルの一本道に、約180本が現存している。
同神社によると、今年は8日に開花。暖かい日が続いたことで、川島宮司は「例年より3日ほど早く満開になった」と話す。小高い丘に建つ境内からは津軽海峡や松前半島が一望でき、14日も多くの人がサクラと絶景を求めて訪れていた。同神社は20日過ぎまでが見ごろとしている。(千葉卓陽)