函館山の登山道コース・宮の森コース(車両道入り口から碧血碑に向かう約1・2キロ)では、春の花が本格化し、エゾエンゴサク(蝦夷延胡索)やニリンソウ(二輪草)、エンレイソウ(延齢草)などが見ごろを迎えている。
エゾエンゴサクはケシ科の多年草。中国から薬用植物として入ってきたことで中国名の延胡索(えんごさく)が使われている。草丈は10~20センチで花色は青、紫、白があり、春の妖精を感じさせている。ニリンソウはキンポウゲ科の多年草で、北海道から九州で春を代表する花の一つ。宮の森コースでは道の両側に咲き誇るポイントもある。
エンレイソウはユリ科の多年草で、3つ葉、3つの外花被片、3つの内花被片と、構成要素がすべて3つ。同コースは函館山を代表するエンレイソウの群生地となっている。(山崎純一)